家族信託

ここでは家族信託について、説明をしていきます。

家族信託とは、平成19年9月に施行された信託法に基づく制度で、営利を目的とせず、家族や親族間で行う信託となります。

この家族信託は、信託銀行などが業務として営む商事信託とは異なります。各家族に合うように財産管理や遺産承継を目的に信託が活用できるようになっており、現代の多様化する家族関係に配慮し、個別設計ができるということで現在非常に注目を浴びている制度となります。

家族信託では、民法に規制された法律行為とは異なり、遺産承継や財産管理の方式を自由に設定することも可能となります。
ここではまず、信託の基本的な構造についてご説明いたします。
　

信託は下図のように「委託者」「受託者」「受益者」と、「信託財産（図の中では不動産）」から構成されます。

信託する財産の所有者で、様々な定めを置き信用できる人に財産の管理を任せる者です。

• 詳しくご説明いたします。　→ 委託者について

委託者から信託財産の移転を受け、信託契約に基づき、委託者から信託財産の管理を任された者です。長期に渡って財産の管理ができる者となります。

• 詳しくご説明します。→ 受託者について

信託契約に基づき、受託者から信託財産に係った受益権を有する者です。

• 詳しくご説明します。→ 受益者について

委託者が所有している金銭や不動産などのプラスの財産が対象となります。プラスの財産で有れば、信託することができる財産の種類には制限はありません。

• 詳しくご案内します。→ 信託財産について

家族信託は比較的新しい制度で事例が非常に少ないため、実績のある専門家にしっかりと相談していただき、きちんとした設計をしていく事が重要でしょう。

生前対策では、家族信託に限らず遺言書の活用や生前贈与、任意後見制度など、様々な制度の活用が検討可能です。

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